真夜中から、船はものすごく揺れだした。
船底がドゴンドゴンといっているし、ラウンジなんぞでくつろごうにも。 揺れに揺られて、まともに歩ける状態ではなく。 客は皆、とっとと部屋で寝ることにした。 が。 寝ていても。 揺れで体が転がって。 壁際の私は、何度も壁にぶつかって目が覚めた。 トイレには。 鏡のすぐしたに、いつもは置いてない青いビニール袋が設置されていた。 ああ、ゲロ袋ね。 船の方も準備がいいもんだ。 いつもは無いのに。 いつのまに? 船酔いしやすいわけではないけれど。 揺れればそれなりに酔うのが解っているから。 なるべく眠るように、一生懸命だった。 でも。 頭の中では。 自分よりも、バイクが心配。 誰か一速に入れないで停めた奴が居て。 そいつのせいで、タイタンが巻き込まれて倒れてるんじゃないかとか。 ぶつかってるんじゃないかとか。 タイタンにはハンドルロックがないから、動いちゃってるかもとか。 ろくでもない考えがグルグル。 そして夜は更けていった。
by vanitybox
| 2006-08-09 00:20
| 鉄馬と私
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